2019年中国実用新案出願件数は226.8万件で、登録件数は212.3万件で、登録率は93.6%である。2020年実用新案出願件数は292.7万件で、登録件数は275.7万件で、登録率94.2%である。2021年実用新案285.2万件、2022年8月現在まで登録件数は238.9万件で、現時点での登録率は84%であり、未審査件数を合わせても2021年実用新案の登録率が94%を超えることは難しそうである。それに、中国国家知的財産権局は実用新案登録の質を高めるために実用新案制度の改革を推進しており、明らかに進歩性を有していない実用新案を初歩審査範囲に含めるため、実用新案登録率はさらに低くなるものと予想されている。しかし、現行の審査規則によれば、拒絶査定される実用新案の案件は公開されないものだが、今後実用新案の審査において「明らかな進歩性の欠如」をとりいれた後、拒絶査定された実用新案は案件関連情報が公開されるのか、関連審査過程及び書類は公開されるのか。これらの情報は一般大衆、特に出願人及び代理事務所にとっては、後続の実用新案の明細書作成や応答に重要な参考と根拠になる。関係する者が実用新案審査戦略調整後の明細書作成要点及び審査基準を十分に勉強・把握できるのに役立てるよう、関連細則及び指南は、情報開示を十分考慮することが望まれる。